震災後、釜石市復興プロジェクト会議のアドバイザーとして任命された伊東氏によって、岩手県釜石市の商店街の一角に、新たな希望の場所となる「みんなの家」が誕生します。このプロジェクトは、仙台市宮城野区「みんなの家」に続く、第2弾となるプロジェクトです。
LIXILでは、「私たちは、優れた製品とサービスを通じて、世界中の人びとの豊かで快適な住生活の未来に貢献する」という企業理念のもと、この「みんなの家」の主旨に賛同し、この釜石市商店街「みんなの家」づくりをサポートしていきます。
着々と進む工事現場。関係者の方々による連日の調整により、5月の連休明けから、現場が大きく動き出しています。
まず、鉄骨の建方が始まったのち、数日で小屋組まで一気に組み上がり、上棟しました。
5月11日は一日中雨という悪天候の中、鉄骨の職人さん5人と大工さん2人の計7人で、1日で柱・梁まで一気に組上げていったそうです。
その後、屋根葺き工事にかかり、土間コンクリートが打設されました。また、側面のブロック塀も少しずつ積み上がっていっています。
三角形のランマ部分にはアルミサッシが入り、少しずつ家の形が見えてきました。
「壁は全面が白く仕上がるのに対して、天井は木の温かみを残すような仕上げ」となるそうなので、仕上がりがとても楽しみです。
建物内では、LIXILの製品も取付けが始まりました。
まず、はじめに取付けられたのは、ランマ部分のアルミサッシです。今回は、店舗用の建材を活用していますが、大きな空間を構成するには欠かせない存在です。
次に取付けられたのは、窓です。こちらは、みなさんもよくご存知の「サーモスH」が採用されています。断熱性能とデザイン性を両立させた窓。そこにある存在を忘れてしまいそうなほど、すっきりとしたフォルムです。
引き続いて、引戸、トイレなどの設備やキッチンなどの製品が、ぞくぞく現場に搬入される予定です。LIXILだからこそ実現できる「みんなの家」のサポートです。
どのようなトイレやキッチンなのかは、vol.3でご紹介予定です。お楽しみに!
一方で、建物の建築工事と並行して、みんなの家に置く家具の製作も進行しているようです。こちらは、伊東豊雄建築設計事務所や伊東建築塾の塾生の方々や、チラシをみて駆けつけられた仮設住宅に住む方々とともに、工事現場の近くの市営住宅の空スペースを使って、「みんな」で”わきあいあい”と作られたそうです。
こうして、建物ができる前から、この場所を使う「みんな」とともに出来ていく「みんなの家」の一端が見えました。
[関連リンク] 特定非営利法人これからの建築を考える : http://www.itoschool.or.jp/