建物名称:釜石市商店街「みんなの家・かだって」
所在地:岩手県釜石市只越町1-3-2
震災復興を支援する「帰心の会」が進めている活動で、ここ釜石市商店街「みんなの家」は、仙台市宮城野区(伊東豊雄氏ら設計)、釜石市平田(山本理顕氏設計)に続き、3カ所目となる。
2012年6月末にオープンした「釜石市商店街 みんなの家・かだって」は、すっかり「みんな」の集まる場所になり、様々なイベントで活用されているようです。
オープニングセレモニーでの住民代表者挨拶では、『何かをしたいと思ったときに集まれる「場所」』がまだまだ不足している現状があると語られました。そのような中で、この「みんなの家・かだって」は、地域住民の方々の希望の場所となり、そして、復興の拠点となって、ちょっと立ち寄ったり、新しい出会いがあったり、再会があったり、小物作りの教室や太鼓のイベントが開催されたりと、いろいろな使われ方によって、空間が生かされています。
瓦礫は整理されたものの、街の復興にはしばらくの時間を要します。その復興へと向かう日常の中で、地域住民の人たちの生活に「みんなの家・かだって」が少しずつ溶け込んでいる様子が伺える一コマもあります。
何気ない空間がそこにあることで、新たな出会いが生まれ、語らい、笑いあいながら、少しずつ未来へと向かっていくようなやさしい気持ちになります。「みんなの家」は、多くの「みんな」に開かれた場所として、そこに存在していることが感じられました。
建物名称:釜石市商店街「みんなの家・かだって」
所在地:岩手県釜石市只越町1-3-2
震災復興を支援する「帰心の会」が進めている活動で、ここ釜石市商店街「みんなの家」は、仙台市宮城野区(伊東豊雄氏ら設計)、釜石市平田(山本理顕氏設計)に続き、3カ所目となる。
運営主体はNPO法人「@リアスサポートセンター」で、東日本大震災で被災した住民の方々が生活や地域の復興を話し合う拠点として、また様々なイベントの場としても活用されている。
LIXILでは「釜石市商店街 みんなの家・かだって」を商品を通してサポート。
※ この号に掲載されている写真は、かまいしまるごと情報WEB Cadatte(かだって)<みんなの家・かだって>ブログより引用しています
昨年10月に竣工した宮城県仙台市宮城野区の仮設住宅内にある「みんなの家」。落成式から7ヶ月が経過した5月末のある日、宮城野区の「みんなの家」に訪れました。
入口に近づいていくと、花壇にはたくさん花が植えられて、緑が青々と茂っていました。室内に入ると、大きなテーブルの上に「みんなの家」が掲載された雑誌が並べて置かれていたり、新しい棚ができていたり、住民の方々がこの空間を使いこなしながら、集っている様子が伺えました。
館長の平山さんは、「そこにある棚は、熊本県から提供してもらった、この家に使われている木材の残りを使って、家のイメージを壊さないように作ったんですよ」とにこやかに話してくださいました。
住民の瀬戸さんは、「正月には、玄関に正月飾りをかざってお祝いをしたり、春には家の前で桜をみながら花見もしたんです。今度の金曜日にみんなで草をかって、花壇のチューリップもユリに植え替えするんですよ」とボランティアの方から送られてきた、植物を大切に育てられている様子を話してくださいました。
震災後、釜石市復興プロジェクト会議のアドバイザーとして任命された伊東氏によって、岩手県釜石市の商店街の一角に、新たな希望の場所となる「みんなの家」が誕生。このプロジェクトは、仙台市宮城野区「みんなの家」に続く、第2弾のプロジェクトとしてスタートしました。
LIXILでは、「私たちは、優れた製品とサービスを通じて、世界中の人びとの豊かで快適な住生活の未来に貢献する」という企業理念のもと、この「みんなの家」の主旨に賛同し、この「釜石市商店街 みんなの家」づくりをサポートしてきました。
<関連リンク>
特定非営利法人これからの建築を考える:
http://www.itoschool.or.jp/
かまいしまるごと情報WEB Cadatte(かだって)<みんなの家・かだって>:
http://cadatte-kamaishi.com/?cat=186