前川國男氏が設計し「県民の家」と呼ばれた庁舎は 戦後の民主主義を象徴するデザインそのままに生まれ変わった
- 施主
- 岡山県
- 設計
- 岡山県庁舎耐震化整備基本・実施設計あい・丸川設計共同企業体
(1957年竣工時:前川國男建築設計事務所)
- 施工
- 岡山県庁舎耐震化整備建築工事竹中・荒木・蜂谷建設工事共同企業体
- 所在地
- 岡山県岡山市
- 新築/改築
- 改築・改修
- 竣工
- 2024年03月
タイル 空間の特長
外装材として使用されている特殊ホローブリックは、橙色を基調とした5~6色の茶色のバリエーションにより彩りをもたらしている。前川建築の特徴のひとつとして、表面にタイルを貼り付けるのではなく、積み上げる手法が採用されている。これにより、改修工事を経ても意匠性を損なうことなく竣工当時のデザインが踏襲されている。さらに、ホローブリックは前川建築で多く用いられているブリーズ・ソレイユ(日よけ)を目的として開発された中を空洞にしたレンガ。このホローブリックが回廊を含む本庁舎本館、東棟、議会棟旧館までの外周3階バルコニーに一筆書きのように巡らされ、屋内外のつながりをもたらしている。これらの素材とデザインにより、機能性と美しさを兼ね備えた建築物として存在感を示している。外装壁面の特殊ホローブリックは同色の水抜き、ホローブリックには同色の水切りを用意して雨水を基礎部分に入れないように配慮されている。
タイルで使用されている商品
- 外装タイル(壁・床)
- 外装壁タイル 特殊ホローブリック FT-310*72*50/OM5289-226(特注)
- 外装タイル(壁・床)
- 外装壁タイル 特殊ホローブリック FT-310*72*110/OM5289MIX(特注)
- 外装タイル(壁・床)
- 外装壁タイル 水抜き(特殊ホローブリック) FT-(110 45)*150/OM5289-300(特注)
- 外装タイル(壁・床)
- 外装壁タイル 水切り(ホローブリック) FT-(110 45)*150/OM5289-300(特注)
- 外装タイル(壁・床)
- 外装壁タイル ホローブリック【中空ブロック】 FT-307/149*150*100/OM5391-11(特注)