座って料理する方に
自信をもっておすすめしたい「ウエルライフ」

座って料理をする方に快適に使っていただける工夫を随所に取り入れ、ユニバーサルデザインと洗練された意匠性を実現。

長年にわたるデータの蓄積と
行動観察から生まれたサイズとレイアウト。

「多様性の尊重」が重要な社会テーマになっています。LIXILも「障がい者や高齢者の生活の質の向上に貢献する」ことを宣言し、商品づくりに取り入れています。LIXIL が多様性の尊重に目を向けたのは最近のことではありません。30年前には車椅子の方や高齢者のキッチンの使い方に関する研究に着手していました。さらに、車椅子に座っている時の膝の高さ、つま先の出方や高さなどの緻密なデータを10年以上前から調べ、蓄積し続けています。そして今回「ウエルライフ」をモデルチェンジするにあたり、改めてデータ収集と行動観察を行いました。そこから足元空間のサイズ、シンクの高さや深さ、収納の高さ、設備のレイアウトなどを決定。車椅子の方はもちろん、高齢で座って調理をする方にとっても使いやすいキッチンを目指しました。

調理中の動作や動線を多角的に観察し、データを収集・分析しています。

「ブラケット構造」で、足元の空間確保と強度、デザイン性の課題を一挙にクリア。

従来のキッチンは、床に置かれたキャビネットがシンクやワークトップを支える構造になっています。しかし、行動観察とヒアリングの結果、その構造は座って料理をする方にとっては足元空間が狭くなり活動を制限していることがわかりました。新しい「ウエルライフ」は足元空間を大きく開けています。それを実現しているのが「ブラケット構造」。壁に取り付けたブラケットでキッチンのパネルとワークトップを支持し、パネルは斜めに固定することによって、膝上、すね、つま先の空間を確保しました。ワークトップは80kgの耐荷重性能を確保。キッチンの高さは、73cm~85cm内を1cm刻みの13パターンから選べます。さらに、足元がシンプルになったことで美しさが増し、料理をつくる楽しさも感じていただけるキッチンになりました。

ブラケットの仕様

座って料理をする方の毎日のために、今できる配慮を随所に導入。

シンクの深さも検証を繰り返しました。シンクの底まで手が届き、大きな鍋も扱える最適な深さにしています。ワークトップ手前には「水返し」という、水滴や菜箸などが落ちないように土手の役割をする出っ張りがありますが、人造大理石トップの最近の傾向では、目立たなくするために「水返し」の形状が鋭角です。しかし、着座でのシンク作業では肘で上半身を支えるため、肘への負担が見受けられました。そのため、「水返し」の形状をミリ単位で検証を行い、肘が痛くならず、水滴も膝に垂れない形状にしています。また、今回の行動観察で、障がいの影響で筋力が弱い方の中には、引き出し時の静音性を高める機構が、引き出す動作の負担になっていることもわかりました。そこで、わずかな力でも出し入れできる「引き出しレール」を採用しました。排水フタもシンクへ固定するためのひっかかりをなくすことで、筋力が弱くても外して清掃ができ、排水時の水によって浮くことがないものを採用しています。さらに、シンク下の配管カバーは脚が万が一ぶつかっても、内出血や物の破損がないよう、丸みを帯びた形状で衝撃に強いABS素材にするなど、細かなところまで配慮を尽くしました。

キッチンを一人で施工可能にする工夫。

キッチンを壁に取り付ける「ブラケット構造」は施工に手がかかるイメージを持たれているかもしれません。しかし、実際は、取付設備説明書の手順に沿うことで一人で施工が可能です。取付設備説明書にはQRコードがあるため、施工現場でスマートフォンを使って動画で手順を確認することもできます。
※オートダウンウォールなどのオプション設備は除く。