2024/04/25

前回は、実際の声をもとに、宿泊ゲストがホテル浴室に
何を求めているのかを詳しく見ていきました。
では、ゲストの期待に応えるホテル浴室が実際にどのようなものなのか。
今回は、そのヒントとなる実際のホテル浴室事例をご紹介します。

宿泊ゲストが、ホテル浴室に求めることとは。
ポイントをおさらい。

前回のコラムでは、アンケートなどを通して、ゲストがホテル浴室に求めていることを、以下3つのポイントに整理しました。

  1. 一日の疲れをリセットできること
  2. いつもと違う環境で、ゆっくりリラックスして過ごすことで、明日への活力を得られること
  3. 雑念から切り離された特別な空間で、いつもと違う自分になれること

旅の非日常感を満喫するためにも、ホテルでのバスタイムに癒やしや非日常を求めていることがわかります。では、このようなゲストの期待に対して、ホテル浴室はどのような形で特別なバスタイムを提供できるでしょうか。

憧れのホテルには、ヒントがいっぱい。
特別なバスタイムを叶える浴室事例。

特別な価値の提供を追求しているホテルと言えば、「ラグジュアリーホテル」。ラグジュアリーホテルは、一歩足を踏み入れた瞬間から、その特別な世界観に浸ることができる憧れの場所です。そしてその世界観へのこだわりは、もちろん浴室空間にまで及びます。今回は、実際にLIXILのオーダーメイドの浴室商材を取り入れて、特別な価値提供を実現しているホテルの浴室事例をご紹介します。

某ホテル

都会の喧騒を忘れさせ、やすらぎのひとときを約束する上質な寛ぎのラグジュアリーホテル。

浴室は、床面近くから天井までの大きな窓に面したビューバス。ガラスで仕切った洗面室や客室へも視線が抜け、また、大型の鏡を洗面室から浴室へと繋げるように設置することで、開放感と広々とした印象を演出しています。細部までこだわり築き上げた室内は、一つひとつのパーツも洗練されたデザインの機器を採用し、極上の癒しの空間を実現しています。

インターコンチネンタルホテル大阪

「コンテンポラリーラグジュアリー」をコンセプトにしたグランフロント大阪内の最高級ホテル。

国内ホテルでは最大級の客室の広さと、世界的に活躍するデザイナーによる都会的で洗練されたインテリアを誇る、インターコンチネンタルホテル大阪。大理石がふんだんに使われた水まわり空間のなか、ラグジュアリー感をさらに高める特注の舟形浴槽は、訪れる人に最高級のくつろぎの時間を提供します。

ハイアット セントリック 金沢

自分らしいスタイルで金沢を満喫できる、フルサービス型のライフスタイルホテル。

伝統工芸品や街中の景観をアートとして取り入れた、金沢の街との繋がりを満喫できる客室には、特注のユニットバスを採用。浴室の天井高は2400mmと高く、室内はタイル壁の高級感ある設え。ホテル最大の客室「カナザワ スイート」には、優雅なバスタイムを演出するジェットバス付きの大型浴槽やレインシャワーを備えています。窓やガラス張りのドアを取り入れた開放感のある空間も魅力です。

ザ・キタノホテル東京

50余年愛された「北野アームス」を改築し、新たにオープンしたラグジュアリーブティックホテル。

回遊性のあるプランで様々なシーンに対応できるスイートルーム。花崗岩を配したTV付きのバスルームからは、外の景色を眺めることができます。コーナーデラックスルームは解放的なオープンな洗面カウンターと、浴室にはレインシャワーを完備。通路幅を確保したユニバーサルルームは、水まわりの設えは他の客室と同質とし、入り口が大きく開くよう配慮しています。

ホテルインディゴ軽井沢

ぬくもりある別荘に着想を得た、隠れ家のような空間。日常の先にあふれる発想のオアシス。

客室内の浴室やトイレ壁面には、しっとりとしたマットな質感の大理石調タイルを用いて高級感を演出。水まわりの床面には、メタリックのような光沢がある質感と、風化した金属のようなマットな質感が融合した魅力的なタイルを採用しました。洗面壁面には、空間のアクセントとなるタイルが使用されモダンな雰囲気が演出されています。

それぞれのホテルコンセプトや、
叶えたいお客様のニーズに合わせて、きめ細かく設計。

今回ご紹介した事例のように、細部にまでこだわった浴室づくりで、ゲストのニーズによりマッチしたバスタイムのご提供が可能となります。LIXILでは、ホテルや客室のコンセプトなどを踏まえた浴室・水まわりを実現するため、オーダーメイドでのご対応も承っております。例えば、こだわりのバスルームサイズにしたい、仕上げ材にオリジナリティを持たせたい、一品もののバスタブを製作したいなど、一つひとつご希望を伺いながら形にしていきます。

いかがでしたでしょうか。
特別な宿泊体験の提供には、こだわりが詰まった浴室の存在が欠かせません。
今回の事例をヒントに、ホテルバスタイムの価値向上について考えてみませんか?
オーダーメイドに関するご質問など、まずは気軽にお問い合わせください。