2026/06/25

今回は、リフォームや改修、清掃などを請け負うLIXILトータルサービスから、
ホテル様からのご依頼を中心に担当している野田さんにインタビュー。
1回目は、リアルなホテルの水まわりのお悩みや日常的な清掃のポイントまで、
ホテルスタッフ様ご自身でできるメンテナンスについて取材しました。

この人に聞きました!

清掃からリフレッシュまで、
ホテルメンテナンスはお任せ!

株式会社LIXILトータルサービス
メンテナンス事業部 事業推進G

野田 和宏さん

ホテルが抱えるリアルなお悩みは?
ご相談の多い「浴室・水まわり汚れ」に関するお悩みをピックアップ。

Q:特に浴室・水まわりに関してご相談が多いのはどんなお悩みですか?

特に多く聞かれるお悩みは次の5つです。

  1. 臭い
  2. カビ
  3. 壁面の水垢・スケール(カルシウム)汚れ
  4. 鏡・金属のウロコやスケール(カルシウム)の付着
  5. 浴室ドアまわりの不具合

基本的に①〜④の多くは、プロによる清掃でキレイにすることができます。⑤については、パーツの交換などが必要になりますね。
ただ、プロの手を借りることになる前に、日頃からキレイな状態をキープできればベストですよね。次では、ホテルスタッフ様ご自身でできるポイントをご紹介します。

“落ちない汚れ”になる前に!日頃の意識で、キレイを長くキープできる!

Q:できるだけキレイな状態をキープするために、日頃ホテルスタッフ様でできるのはどんなことですか?

基本的なことはもちろん、意外と見落とされている点なども含めてご紹介しますね。

皮脂汚れ・軽い石けんカスの除去

こちらは基本中の基本ですね。日常的な使用で付く汚れですが、蓄積すると落ちない汚れになってしまいます。

赤カビの除去

赤カビとはいわゆる「ピンク汚れ」です。これは皮脂や石けんカスの表面に付く汚れですが、擦るだけでも簡単に落とすことができます。放置すると手強い黒カビの原因にもなるので、見つけたら即落としておきましょう。

排水口の目皿、ゴミキャッチャーの清掃

見えづらい箇所ではありますが日常的な清掃が大切な箇所です。ここを放置すると、その先の排水管が詰まってしまう可能性もあります。配水管の詰まりは臭いの原因になったり、水を流した際に溢れてきてしまうことも。

配管の詰まりをセルフチェックで予防!

浴槽に水を張って、全て流れるのにどのくらいの時間が掛かるかを計測。いつもよりも時間が掛かる場合、配管が詰まっている可能性があります。定期的にチェックすることで、変化に気付くことができます。

水切りと乾燥(換気)

清掃後に水滴を拭き上げたりスクイージーなどで水切りすると、ウロコの予防になります。また意外と見落としがちなのが浴室内の乾燥。ホテル様によっては、換気機能が弱く乾燥に時間が掛かる場合も。乾燥が不十分な状態が日常化すると、カビや臭いにつながります。

このひと手間でしっかり浴室換気!

換気設備は施設によって異なりますが、浴室付近に換気扇のスイッチがある場合、清掃後はスイッチを入れてしっかり換気をしましょう。換気機能が弱いときは、浴室と客室の間のドアを開けておくことで改善する場合も。

トイレの黒い水垢防止

陶器の便器などで、水の流れに沿って黒い筋のような跡がついてしまうことがあります。これは水がずっと流れていることが原因の一つです。水がしっかり止まるように、パッキンの交換などを検討してみてください。

こんな清掃していませんか?
素人がついやってしまう、浴室・水まわりのNG清掃とは?

Q:日頃の清掃ではどのような洗剤・清掃道具がおすすめでしょうか?

基本は中性洗剤と硬すぎないスポンジなどを使用して清掃してください。日常的な汚れであれば、それで簡単に落とせますよ。

Q:逆に、使わない方がいいもの、NGな清掃方法などはありますか?

洗剤は、酸性のものや研磨剤が入ったもの、またワイヤーたわしやナイロン製の硬いブラシもNGです。浴室の素材を傷めてしまったり、傷がついて余計に汚れが付きやすい状態になってしまいます。メラミンスポンジも、研磨して汚れを落とすものなので同じく傷が付いてしまいます。汚れ防止のコーティングを施している場合には、それが剥がれてしまうこともあります。

いかがでしたでしょうか。
浴室・水まわりのキレイを保つ秘訣は、「蓄積させないこと」にありました。
今回ご紹介したチェックポイントを、ぜひ明日からの客室点検に役立ててみてください。
もし「どうしても落ちない汚れ」や「気になる臭い」にお困りなら、
それはプロの出番かもしれません。
次回は、頑固な臭いを取り除くプロの「特別清掃」について詳しくお伝えします。