業界初、エネルギーを使わずに冷たさを解消した「サーモフロア」。

システムバスの歴史

冷たいと感じるのは、足裏の熱が逃げるから。

「サーモフロア」が開発される前は、浴室の床に対する不満は、冬場の床の“冷たさ”でした。床に足を置いたときの血圧変動によって高齢者が突然死することもあり、それは社会的な問題にもなっていました。当時のINAXは解決策となるテクノロジーの開発に着手。エネルギーを使わずに素材の力のみで冷たさを解消するという高いハードルを自らに課しました。しかし、床の素材は自己発熱する素材にできません。突破口を探し続けた開発スタッフは、寒い冬の日に触れた手すりにヒントを得ました。金属製の手すりは握ったときにヒヤっとしたが、次にあった木製の手すりは冷たく感じない。同じ環境で、なぜ冷たさの感じ方が違うのか。その手がかりから研究を重ね、足裏の熱を床に一気に取られなければ冷たさを感じないということがわかりました。

サーモグラフで見る、「キレイサーモフロア」の効果
図は左足を「キレイサーモフロア」に、右足を従来の床に15秒間接した後の足裏の温度分布をサーモグラフで示したもの。
測定条件/床表面温度:5℃ 足裏の初期温度:27℃ 被験者:成人

足裏から逃げる熱を抑えた、業界初「サーモフロア」。

開発から約3年、基礎研究を含めると10年を費やし、2004年に床の発明品ともいえる「サーモフロア」が実現します。床の基材層の上に、タイルなどの建材に使う中空バルーン(細かい空気の層)を気泡として一体化した断熱層を重ねることで、足裏から逃げる熱(熱流束値)を約25%も抑えることに成功しました。「サーモフロア」は、タイルメーカーから出発し、多様なテクノロジーを自社で持つLIXILの総合力があったからこそ実現したのです。

“床の汚れ” “掃除しにくい”不満も解決。

2004年に誕生したサーモフロアは、今「キレイサーモフロア」へ進化しています。LIXILは、特殊な表面処理層を開発。洗髪やシャワーで皮脂汚れが発生しても固着しにくく、落としやすくなっています。また、床の溝を水はけに優れた形状に設計。しかも、溝が浅いのでスポンジが奥まで届き、汚れを落としやすくなっています。毛先の細いブラシなどを使ってゴシゴシと掃除をする必要はありません。LIXILの床は「清掃性」と「温かさ」の両面から、バスルームの不満を解決しています。