INTERVIEW 001 | SATIS

使うほどに馴染んでいく家
── ノンブローハウス

設計:海野健三/海 建築家工房 | 建主:藩賢毅さま(ヘアスタイリスト)

開かれたトイレ

2階は来客も使うトイレで、3階は寝室の隣でプライベートなトイレです。その意味で2階はプライバシーを担保していますが、3階は開放的に作られています。2階のトイレの壁の仕上げは黒い鉄。それに合わせ全部が黒で統一されるようにと、便器も黒い便器(ノーブルブラック)にしたそうです。この色があったおかげで黒い部屋に違和感なく納まっています。このトイレはこもるような感じですが、完全に閉じているのでなく、他の部屋の気配は感じます。3階のトイレは2階とは対照的に白い空間です。廊下側に開いていて、視線はうまく遮られていますが扉はありません。2つのトイレはともに広さもゆったりとしていて藩さんは部屋にいるようで居心地がよくついつい長居してしまうと言っていました。閉じながら開いている2階のトイレ、開きながらも視線を遮る3階のトイレで、共に他の部屋とつながっていることが意識されています。藩さんは「お掃除リフトアップ」機能や汚れがツルンっと落ちる「アクアセラミック」にも大変満足していました。

2階のトイレ「SATIS Gタイプ/ノーブルブラック」

2階のトイレ「SATIS Gタイプ/ノーブルブラック」

3階のトイレ「SATIS Gタイプ/ピュアホワイト」

3階のトイレ「SATIS Gタイプ/ピュアホワイト」

2階トイレ

2階トイレ(クリックで拡大)

3階トイレ

3階トイレ(クリックで拡大)

取材・文: 土谷貞雄
(2017年9月11日 藩邸にて)

海野健三

photo: MIKI CHISHAKI

海野健三(うんの けんぞう)
建築家
1949年生まれ
東京都出身
東京理科大学 工学部 建築学科卒
1980年 海 建築家工房設立

著書
ローコスト住宅のつくり方 彰国社刊

このコラムの関連キーワード

公開日:2017年11月30日