まちの空間を活かす 1

都市に生まれたコミュニティ型商業空間「COMMUNE 2nd」(東京都港区)

都市と野良的要素を繋ぐ

メディアサーフコミュニケーションズもMirai Instituteも、流石創造集団の黒_氏が創立した「スクーリング・パッド」の出身者がメンバーとして関わっている。「スクーリング・パッド」は自分自身の生き方・働き方を発見していく学びの場で、「世田谷ものづくり学校(IID)」内から2014年に「COMMUNE 246」を本拠地として移転し、自由大学となっている。
メディアサーフコミュニケーションズでは、「ファーマーズマーケット@UNU」やその季刊誌「NORAH」を発行するなど、農業についての様々を考え、実行するプロジェクトに取り組んでいる。Mirai Instituteは、「みどり荘」だけでなく、ソーラーデスク開発&電力見える化プロジェクトといったエコ活動も行っている。メディアサーフコミュニケーションズもMirai Instituteも流石創造集団も自由大学も、それぞれが繋がっていて、「COMMUNE 2nd」に、野良的要素やエコ活動を取り入れたプロジェクトやイベントを導入し、都市と農・暮らしに根付いた文化の橋渡しを実践している。
そのような取り組みがSNSで発信されて、世界に広がり、「COMMUNE 2nd」には連日、多くの外国人が訪れる。開放的な空間に、近所の幼稚園の子ども達も散歩にやってくる。働く人や学ぶ人、買い物客に観光客、様々な人達が集まる「COMMUNE 2nd」は、都市の新しいコミュニティを育む場としての役割を果たしている。

撮影/シヲバラ タク(特記を除く)

ビルの谷間に緑や風が感じられる心地よい空間をつくり上げた
シェアオフィス棟・MIDORI.so2。様々な仕事、国籍、趣味、考えを持つメンバーが集まり、空間を共有しながら働いている
MIDORI.so2の屋上ではミツバチの養蜂にチャレンジしている
コーヒーと焼き菓子の店「SHOZO COFFEE STORE」とその奥は自由大学棟。自由大学では、キュレーターが学びたい講義を企画構想し、様々な領域から専門家をゲストに迎え、全5回の講義へと組み立てる。これまでに、約170のオリジナル講義を企画、延べ9,000人を超える人が講義を受講している
3月までCOMMUNE 2ndに設置されていたソーラーパネル搭載車・みどり号。経済産業省資源エネルギー庁のGREEN POWERプロジェクトとして、再エネの情報を発信。同26日には「MIDORI-GO FES」を開催して、ソーラーパネルで発電した電気で賄う音楽ライブのほか、自由大学の講義「希望の未来を考える-エネルギー編」と連携してワークショップも行った(提供/COMMUNE 2nd)

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公開日:2017年07月31日