まちの空間を活かす 2

人の流れを変えた新宿駅東南口の高架下空間

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新宿の新たな拠点となった観光案内所

新宿区初の観光案内所。

国道20 号高架下空間のメイン施設ともいえる観光案内所は、新宿区初の取り組みとなる。新宿の多彩な魅力を発信すると共に、国内外からの来街者の利便性を向上させることを目的として整備された。運営は、一般社団法人新宿観光振興協会が担っている。同協会は、官民一体で新宿の観光振興に取り組む組織として2014年に設立し、百貨店や旅行会社など接客や観光に長けた企業も会員になっている。
広場に面したデジタルビジョンが目を引く観光案内所では、地域イベントやグルメ、ショッピング、宿泊情報などの各種観光案内、マップやパンフレットの配布などによりまちの多彩な魅力を紹介する。新宿フリーWi-Fi やATM、外貨自動両替機、コインロッカーも併設され、旅行者にとっての利便性の高さと、新宿駅東南口改札を出てすぐの階段を下りた駅前という立地の良さで1日約700人が訪れる。
窓口には航空会社や鉄道会社、ホテル等での勤務経験を持つスタッフ8人が、午前2人、午後3人の交代制で立ち、日本語・英語で案内する。また、タブレット端末による通訳サービスも用意されていて、英語・中国語・韓国語・フランス語・スペイン語・ポルトガル語・タイ語・ベトナム語・フィリピン語・ネパール語・ヒンディー語・ロシア語に対応している。利用者の7 割は外国人で、アジアや欧米など世界各国から旅行者が訪れている。ターミナル駅間近のため、「これから日本観光を始めるけれど、どうしたらいいか」といった相談も度々あり、旅のプランニングや地方への交通手段などを一からコーディネートすることも多いという。観光以外にも落とし物やクレーム処理など、ニーズは多岐に渡るが、利用者の立場に立ってベストな答えを導き出す。コンシェルジュのようなおもてなしを心掛け、満足度の高いサービスを提供している。
観光案内所の車道を挟んだ向かいには、食事提供施設「サナギ新宿」を併設したイベントスペースがあり、各種団体や地域のイベント、企業や自治体のプロモーションなどを開催している。また「サナギ新宿」では、次世代クリエイターなどの支援活動の場としてアート作品展示やDJ パフォーマンス、デジタルアートも上映。観光案内所と合わせ文化・観光情報発信拠点として地域の賑わいを創出している。

窓口には絶えず外国からの観光客が相談に訪れる。

木調で親しみやすい雰囲気の館内には多言語のパンフレットや検索用パソコンなどが揃う。

観光案内所南側に併設されたコインロッカーも木の柵で囲い、外観デザインを統一。
車道を挟んで食事提供施設を併設したイベントスペースも。観光案内所と合わせて文化・観光情報発展拠点となっている。

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公開日:2018年02月28日

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